*医療器具へのDLC膜コーティング
医療用のピンセット、カンシ、切除術の刃物、電気メス、ガラス板(プレパラート、カバーガラなどス、スライドガラス)に応用されている。
DLC膜の医療機具への応用 薄膜の透明DLC膜 濡れ性が悪い事などから(術後の滅菌が簡単にできる。)などもご提供出来ます。
DLC膜コーティングは、生体性も良く医療器具へ応用さ得ている
内視鏡などの先端部(刃物部分へ)にDLC膜をコーティングする事で、DLC膜の特徴である滑り性が良い、硬い膜、耐食性が良い、生体性が良いなど、また人体の組織を壊すことなく、また血液の付着を抑制する事が出来てオペレーションがスムーズにできる。
ステント(血栓などで血管がつまった時に使う。)をカテーテルの先端に取り付けて血管ないぶ入れて膨らまして、正常な血管を保つようにする。
DLC膜の特徴である滑り性を応用して、治療で入れてステントに血栓が付着しにくいし、生体性も良いので体内への悪影響がない。
多くの医療器具は重いステンレス材を使っている。
最近は、ステンレス材からチタン材への移行が進んでいるが、手術後の滅菌(オートクレーブ滅菌)などでチタン材の器具がキズだらけになるので、イオンプレーティングによる硬質膜がコーティングされている。
チタン材は、軽くてハンドリングしやすいが表面に傷がつきやすい強度としては合金などを使ったりして改善されている。
キズ対策としてDLC膜であったり、TiN膜(黄色い窒化チタン)、TiC膜(グレー色の炭化チタン)、TiAlN膜(茶色の窒化チタンアルミ)だったり多くのドライコーティング膜が応用されてい
る。
デンタル(歯医者用のハンドピース)器具への応用
ハンドピースの材料は従来、銅合金やステンレスなどが主流で銅合金などはクロム鍍金を施していた。
これらのハンドピースは重くて、またクロム鍍金では衛生上の具合が悪く不向きであるようだ。
また処置中は重いハンドピースを持っているので小さな動きでの処置が難しいことからチタン材でのハンドピースなどの重要が高まってくるようだ。
Ti材は、ステンレスに比べて硬さが低いので、Ti色、ステンレス色に近い金属間化合物(硬質膜)
でコーティングする事で、滅菌作業時(オートクレーブ滅菌など)に製品どうしがぶつかって製品のキズ対策となる事と、滅菌液からの腐食防止にもなるようである。
同様に、外科の手術用に具などにも多く使われているようだ。
例えば、カンシ、ピンセット、他、手術器具に加飾して滅菌後のそれぞれの器具が混ざり合っても、色別に整理が簡単になり作業の短縮化がはかれる。*トライポロジーとして摺動部品へのDLC膜(ダイヤモンドライクカーボンとMOS2膜(二硫化モリブデン)の応用
30Gpa(ギガパスカル)以上の硬質膜、低摩擦係数(摩擦係数μ0.1以下)、低い濡れ性の特徴のDLC膜を摺動部、高速回転部分へコーティングすることで滑らかな回転、特に油を嫌う部分への応用に期待できます。
民生用として既に、混合水栓用バルブ板(セラミック材)にDLC膜をコーティングしてバルブ板の寿命を大幅に長くした。
また、最近は需要が落ちているが、デジタルカメラのレンズの出し入れ部のOリング(ゴム製)へDLC膜をコーティングする事で、デジタルカメラの電池を長持ちさせている。
身近なところでは、高精度のベアリング(グリスフリーやオイルフリー)ボールやリテーナーへDLC膜をコーティングする事でカジリ防止などに使われている。
また、特殊な環境下での航空機や、
刃付工具へのDLC膜の応用
被加工物が難削材(アルミ材、銅材、他)の場合など構成刃先を作らず長時間刃物の切れ味を長持ちさせる。
特に、アルミ箔や、銅箔用のスリッター刃などには効果を発揮するようである。
酸素バリアーとしてのDLC膜の応用
現在は、ペットボトルの内面(特に温かい飲みもの用のペットボトル)に薄いDLC膜を真空電極放電法に数nmの厚さで既に業界にはリリースされている。